外傷性咬合3

      2017/08/10

50代女性、右下6、冷水痛+

この方はオープンバイト系の噛み合わせで、最後臼歯に強い咬合力が働く、
右下7も同様の理由で破折し抜歯となったと思われる。

今回はメタルインレーがダツリした状態でしたが、
象牙質にもクラックが多数認められます。
単独歯に強い咬合力が働く場合、歯牙の構造上弱い部分にクラックができることが多い。
その構造上弱い部分とは発生学的な問題で、象牙芽細胞・エネメル芽細胞の塊がそれぞれいくつか集まって象牙質・エナメル質を作りながら咬頭を形成する。
その形成途中の隣の咬頭間の各硬組織の結合が密ではないことが考えられる。

また力学的には咬頭間に対合歯の咬頭が嵌合するので、
45度の咬合力の水平方向のベクトルは咬頭間を引き離すような力になる。

クラックによる様々な不快症状を訴えられる方は多い、今日だけでこの方の他に3人にのぼる。通常は放置して破折したら抜歯しか選択肢がないというのが現状だ。

とりあえずCR充填して補強冠の作成予定。

 - 削らない・抜かない歯科治療, 外傷性咬合