圧電素子で電池を充電できるか?

   

歯科業界でのお話しなんですが、歯はピエゾ素子(圧電素子)という話がかなり一人歩きしているようで、あの現象も、この現象も、解らない現象はみんなこれでは?みたいな話になっているわけです。

でもね、圧電効果というのは圧力が加わったときにしか発電しないのです。しかも極微弱。

一方、自然電位(イオン化傾向の差)というのは物質間に常に働いている起電力で、
そのエネルギー量というのは桁がいくつも違うお話しなのです。

表題画像は左が昔懐かしいクリスタル・イヤホン(圧電素子、クリスタルつまり結晶構造を持つものは圧電素子である可能性が高いということで、歯もクリスタルなので圧電素子ということ)で、もちろんラジオなどにつなげば音が出ます。逆にこれに向かって叫べば録音できます(音は小さいですが)。

右はニッケル水素電池で1000mAhというとてつもなく大きな電力をとりだせる電池です。ちなみにこの電池で歯を溶かすことは簡単です。
虫歯は電気化学的腐食なのですが、基本的にはこの電池と同じ理屈で歯が溶けるということです。

で、ちょっと常識的に考えていただきたいのですが、
電池で(動くラジオで)クリスタル・イヤホンを鳴らすことはできますが、

逆にクリスタル・イヤホンで電池を充電できるでしょうか?

たぶんクリスタル・イヤホンに向かって何年も叫び続けないとできません。というか無理ですw

つまり、そういうことなのです。

 - 削らない・抜かない歯科治療, 虫歯の電気化学説