歯科医院長mabo400のブログ

今日の充填治療その84

2017/02/26
 
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30代男性、左下5。
後ろの6番が5番のデントエナメル境に食い込む形になっていて、
歯根部の象牙質だけがムシ歯になる症例です。
よく見かけますが、歯科医学的には原因はよく解っていません。しかし電気化学的には説明が簡単な症例です。
まず、6番のエナメル質と5番の象牙質ではイオン化傾向を調べると象牙質の方がわずかながら大きい。
また、この部分は狭い隙間になっているので、相対的に酸素濃度が低い。
もちろん歯間部は細菌のすみかになっているので、細菌の代謝産物により低pHとなっており局部電池を形成しやすい。この局部電池のアノードとなるのが相対的にイオンが傾向が大きい5番の象牙質で、電子を奪われる側なので腐食してムシ歯になる。

・・10年程前、CR充填に取り組み始めた頃の症例で、レントゲンで見るとなんとなく充填がショートになっているように見えて気になっていました。
気になっていた6年前と5年前のレントゲン写真です。
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これが今回のレントゲン写真です。えらく解像度が悪いですね。
某○ダックですが、フィルムの性能が落ちているのでしょうか?
銀塩は絶滅間近なのでしょうか?
メーカーは変わっていないと言っているようですが。。
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この度、トンネリング形成の時、残している遠心の辺縁隆線がチッピングしたので、
再治療の機会に恵まれました。
CRを除去していくとα-TCPセメントは使っていないことが分かります。
歯肉縁下のマージンはやや軟化象牙質化していましたが、危惧していた程には悪くなっていませんでした。
10年前に取り残していた軟化象牙質なのか、その後にできた軟化象牙質なのか、未だに判断できずに考え中です。
α-TCPセメントを使って再充填して終わりました。
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