今日の抜歯再植術シリーズ66.01

   

20代女性、右上4、GA形成、難治性Per

神経を取る治療が上手くいかず、根尖に膿瘍を形成し、不快症状を呈することはままある。

根尖口の形状は様々で、これを歯牙内部から緊密に充填することが100%できるかというとそれは無理というものだ。
エンド治療を極めようとすればするほど上手くいかないということは歯医者なら誰でも経験するだろう。
特に2回目以降の感染根管処置は難しい。
マイクロスコープを使っても根尖まで見えるわけではない。

抜歯すれば直接根尖口を見ることができる。この中に細菌が生息できるスペースがあり、神経を取る際に細菌感染すると思われる。
このスペースがなければ良いのだが、スペースを完全に潰す、そんなことは人間業では100%は難しい。
神経を取る処置にはラバーダムが必須だと思うが、
最善は神経を取らないことだいうのは言うまでもない。

「歯髄は最高の根充材だ」

歯学部で老教授に言われたことがある歯科医師も多いと思う。

根尖口付近を開拡すると、根充材が見えるがそれとは離れたところに根尖口が見える。この間に細菌が生息していると思われる。
2根あるが、こちらは根充すらされていない。
根充しようが、しまいが、関係ない。
荒っぽい言い方だが、これが現実だ。
どちらの根尖にも膿瘍を形成しているからだ。
そろそろエンド治療に対する考えかたを改める時期に来ていると思う。

根尖付近にはデッドスペースが無いことを確認し、◯ーパー◯ンドで充填する。

硬化を待つ間、臨在歯のエッチングなど再植の準備をする。

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