歯科医院長mabo400のブログ

今日の2次カリエスシリーズ9(2例目) (8)

2017/03/20
 
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50代女性、左下6、自発痛なし。何年も気になっていた。

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歯根が前後的に分離し、外傷性に歯根膜腔が拡大している。
取りあえず、冠もメタルコア?もムシ歯も除去して感染根管処置を始めましたが、
この症例は一般には抜歯症例です。

なぜかというと、技術的に困難というだけではなくて、あまりにも儲からないからです。
こんな症例をやっていると歯科医院は確実につぶれます。
通常は抜歯してブリッジを勧めます。できればインプラントの成約があれば経営的には楽になる。
そういうものです。

では、なぜうちが時間ばかりかかって儲からない仕事をしてもつぶれないでやっていけるかというと、
予防歯科を長年やっているからです。
うちも最初から予防歯科ではありませんでした、あまりにも削る歯医者をし過ぎて体力が保たず入院寸前までいって、このままでは死ぬ、歯科医院などつぶれてもいいから、、と腹をくくって予防歯科に転向しました。
予防歯科は徹底して削らないので儲かりません。なぜなら歯科医療は削ったり抜いたり、歯を入れたりする治療に報酬が発生する仕組みになっているからです。
では予防歯科で歯科医院を経営するということはどういうことか?
一言でいうと、患者やスタッフが歯科医院を継続させてくということです。患者の予防歯科のニーズを掘り起こし、スタッフが自立して予防管理ができるようにこまめなカンファレンス(症例検討会)を開いて常に議論し情報を共有する。
では具体的にはどういうことをするのか?
初診時に全てが決まりますので、口腔内写真、レントゲン検査、歯周疾患精密検査などの検査の結果に基づき、1時間程度現状や今後予想されること、対応策についての患者の理解を得るためにお話をします。
予防歯科というのは保険診療でいうところの歯周病の治療とその後の長期管理をその骨子としていますので、一般的な歯科治療終了後にはじめて予防歯科が始まるのです。
そして予防歯科とは、1〜3ヶ月毎のPMTCと6ヶ月〜1年毎の精密検査と、問題点が出来したときの早めの問題除去、これだけです。
すでに削ってある歯の場合、この問題除去が一般的な歯科治療に当たりますが、
歯科治療というのはしょせん数年は保つ(かもしれない)という応急処置に過ぎません。しかも患者が自覚症状として問題点に気が付いても遅いことが多いのです。特に本症例は長期管理が無いとほほ一瞬で崩壊します。保存的治療をしても長期管理がないとやっても無駄な症例です。

要するに3ヶ月毎に来院できない患者は予防歯科(うち)の対象外となるのです。

で、本題です。
左下6番の頬側の歯根内部の根管充填剤が見えています。
黒くなっている部分はムシ歯はひどくない。
むしろ白いところがよくない。なぜ?>こちらを遡ってごらんください。

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