今日の何やっているの?シリーズ355

   

40代女性、左上3、Per、自発痛+

根尖相当部が痛くなったということで、レントゲンを撮ったら、陰影がある。
1年3か月前の初診時のレントゲン写真にもあるので、それ以前から失活していたのかもしれない。陰影があっても失活していないケースは多いので、うちでは症状が出ていなければ介入しない方針だ。

歯肉縁下のCRには隙間がある。CRを除去した時の印象では、2次カリエスというよりは最初から隙間があったものと思われた。歯科保存修復学の教科書には歯肉縁下の修復処置は技術的に困難なので抜歯の対象になるという恐ろしいことが書いてあった記憶があるので、CR充填がちゃんとできないのは仕方がないと言われても文句は言えない。

見た目はそれほどひどくはない。

CRを除去すると内部は軟化象牙質だが2次象牙質はできている。CR充塡後もしばらくは神経は生きていて、2次象牙質を作りながら虫歯や細菌感染に抵抗していたように見える。

歯肉息肉は除去し、根管口も明示した。

従来型の根管治療はせず、超音波エンドチップで洗浄し、エアで水分を飛ばしただけで、精製水で練ったα-TCPセメントを根管に注入し、その上に通常練りのα-TCPセメントで裏層した。
これだけで症状は消えることが多い。このケースの場合その確認はしていないが、うまくいかなかった時は続編をアップする予定です。

CR充填で様子見

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