今日の抜歯再植術シリーズ69

      2017/11/12

50代女性、右下6、Per、外傷性咬合

連続して前回と同じタイプの穿孔でPerになっている症例です。
僕は出血は見慣れているのでなんともないのですが、
一般の読者さん(特に男性)はそんなことはないでしょうから、
つづくのはちょっと抵抗があるかもしれませんね。。

この方、右下7の外傷性咬合を20年近く患っていて、とうとう全ての歯槽骨が失われて抜歯せざるを得なくなった。数ヶ月前のことだ。

Xray
2014/03/01

最近1つ前の6番もおかしいということでXrayを撮ったが、7番に隠れていて判らなかった6番の歯根の状況が写っていた。
遠心根の根尖付近のセメント質が肥厚していて、遠心の歯槽骨も失われている。
強い炎症症状の所見です。
ここで強調しておきますが、一般的な診断では保存不可能につき全部抜歯の症例です。

2017/10/28

抜歯前

今回は遠心根のみの抜歯再植の予定で半分にカットした。遠心根はバイトダウンしておく。

抜歯歯牙。かなり歯石+FeSで汚れている。

おやおや。。また治療器具による穿孔ですか。。
エンド治療の偶発症ですが、多いです。真面目にやればやるほどやってしまうのです。西洋的な歯科医学の考え方を改める時が近づいていると感じますね。
人間は神様ではないのだから、見えないところを手探りで完璧な処置ができるはずがありません。手順を踏んで進めれば上手くいく?はずがないのです。人間は本来とてつもなく愚かだということに気がつかず。初学者ほど思い上がっていますが、結果が出るのは10年も20年も経ってからですので、その時愕然とするのか、患者もどこで治療をしたかも忘れているので、ほっとするのか。。w

穿孔部分にFeSが沈着して黒くなっている。硫酸塩還元細菌が生息してた(いる)ことが判る。
細菌が感染・定着しやすい穿孔やクラックは慢性炎症の原因だ。

これが抜歯窩を掻破して取り出した肉芽組織。
白いつぶつぶは細菌のコロニー。

肉芽組織や細菌のコロニーを掻破した後の抜歯窩は抗生物質入りの生食水のシリンジでよく洗浄しておく。

つづく

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