今日の充填治療377(初級編)

   

50代男性、右下6、2次カリエス

メンテナンス担当のDHから回されてきた方で、特に自覚症状はない。

Xrayでは矢印部分

舌側に広がっているようだ

除去前

除去してみると、遠心だけではなく近心のセメントも黒くなっている。セメントは効いておらず隙間ができていて、嫌気性細菌の住処になっていたようだ。
嫌気性細菌がいても虫歯にはなりにくい。
酸産生菌は少ないからだと思われる。
酸つまりH+、プロトンが歯質を通り抜ける時にCaから電子を奪うことにより歯質を崩壊させるのが虫歯だからだ。

虫歯の成因の必須条件は酸性環境で且つプロトンが歯質を通り抜けるだけの起電力の存在だ。

実は細菌の有無は本質的な問題ではない。

隙間が十分に大きくなり好気性もしくは通性嫌気性の酸産生菌の割合が増えてくると虫歯の進行スピードは急速に速くなる。
隙間が十分に狭ければ虫歯にはならない。これがアマルガム充填や金箔充填、セメント無しのインレー、クラウンが修復物として成立する(した)理由だ。

セメントは除去する。ユージノール系のセメントだとレジンの硬化を阻害するからだ。

α-TCPセメントで覆とうする。

CR充填後

 - 今日の充填治療シリーズ, 削らない・抜かない歯科治療, 今日の2次カリエスシリーズ