今日の何やっているの?シリーズ334.03

   

20代女性、左下7、クラック

咬合性の外傷で、クラックが入り虫歯になる典型的な症例だが、
なかなか本人の自覚がないことが多い。
それは無意識の内にやっているからだ。

成人の虫歯の多くは咬合性外傷がその原因であることが多い。
というか、ほとんどそうだと言ってもよい。

http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-23996/

前回のつづきで補強冠を入れて歯牙が破断するのを防ぐ処置をしたが、

前々回前々々回のつづきだということに気がついたので、シリーズ化してみました。
リンク先を辿ってみてください。

http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-20100/

http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-20084/

この子は補強冠が今回のも含めて3つ入ってしまったが、今後増えていく可能性が高い、
前々回の最後に触れていた「後天性の開口」が悪化していくにつれ、最後臼歯に過大な咬合力が加わり、歯牙破折を招き、最終的には咬合崩壊に至ってしまう危険性がある。

これを防ぐにはナイトガードで過大な咬合力を分散し、特定部位の歯冠に外傷力が働かないように心がけるしかない。もちろん心理的なストレスがあれば、なんとか解消する道を模索するに越したことはない。

咬合性外傷は不用意に噛まないようにするだけで解消する。

というわけで、今日は「後天性の開口」が、どのように進展していったかの画像を数年分アップしてみようと思う。こういった画像を自在に供覧できるのは初診あるいは1年毎に口腔内規格写真を撮り続けているからだ。

今回の開口の原因は最後臼歯を支点にして顎関節が圧迫されて関節腔が狭くなり、その分開口になるような咬筋の走行を持っていると思われる。シーソーみたいなものだ。

2012/01/28
まだ開口は始まっていない。

2013/09/07
まだ?

2015/11/21
残念ながら2014年の画像がなかったが、2015年のこの時点ではすでに開口が始まっていたのが確認できる。
楕円部分に上部弧形空隙から口腔内が見えるようになってきた。

2016/10/29
さらに大きくなってきている。

2017/04/25
この時点では前歯部で噛み切ることができない状態になっている。
小臼歯部分も噛み込みが浅い。

開口を止めるにはどうしたらよいものか。。?

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