ムシ歯をつくる実験(歯科の常識を覆すシリーズ4) (2)

2009/09/10と2009/09/22の記事の再掲です。
ムシ歯をつくろうと思ったが、歯が溶けちゃった。。という実験です。
でもまあ、歯がマイナスになるように(電子を奪うように)電圧をかけて電流を流すと歯が溶けるという「虫歯の電気化学説」を裏付ける実験結果が得られました。
歯をpH3の酸性水溶液に浸けただけでは、1ヶ月経っても溶けたりはしないのですが、0.1mAの電流を流すと3時間で溶けてしまいます。
ーーー引用開始ーーー
続きです。
虫歯は電気化学的な仕組みで起こるということを証明するために
簡単な実験装置を組みました。
表題画像がそれ。
基本コンセプトは歯牙から電子e-を奪い、
溶出したCa2+(カルシウム・イオン)を-電極に吸い寄せる、
それだけです。
まずは歯牙に+電極を取り付ける作業、
歯冠だけを出して密閉容器に入れる、
電気的結合を密にするために、
心電図の電極とかに使う導電性ジェルを密閉容器に充填する。
虫歯を作る場所を決めるために象牙質に達する深さ2mm、直径1mmの穴を開ける。
ステンレス容器に歯牙の入った容器をセットしてpH3.0の希塩酸を注ぐ、
-電極が分極することを防ぐ為に熱帯魚のポンプで水流を作る。
これが肝の部分、
拡大画像、ステンレス容器からこれもステンレスの針金を咬合面に開けた穴に入れる、
歯に触れないように、
ステンレス容器と歯牙との間に電圧を掛ける、約12Vで0.23mA流れる。
これで様子見。。
待ちきれないのでもっと電流を増やそうかな・・。
ーーーつづきーーー
省エネタイプの外部電源を作ったので、
実験再開!
外部電源は定電圧電源だと分極によるインピーダンス上昇による電流低下が起こるので、
定電流電源としました。
表題画像がそれ、オーディオやる人が見ればすぐに解る回路。
とりあえず、100.0μAに設定(テケトー)。
げげ、、、ネットで3時間遊んでいる間に溶けちゃいました。。
一回り小さくなって、クラック(ヒビ)がたくさん入っています。
これは実験前、
やはり、
電流が大きすぎでしょう。
エナメル質と象牙質のSUS(ステンレス)に対する電位を別々に計り、
その中間値での電位で実験すべきですね。
つまり、象牙質は溶けるがエナメル質は溶けない電位。
またpH3は低すぎますね、今度はpH6か、pH7でも良いかも、
単なる電解質ということで塩水でも良いかも。。
また、試料作りから始めます。
しかし導電性ジェルがもうない。。