外傷性咬合4

      2018/01/13

40代女性、左下7、自発痛++

噛み締め、歯ぎしり等による咬合性外傷は咬合面のCRや歯質に近遠心方向のクラックが入っているのが特徴で、
見ただけで判る。
咬合力のベクトルが歯牙を近遠心的に割る方向に働くからだ。
動揺も出ていて、頬側の歯肉にはGAも出来かかっているので、歯髄は失活していると思われる。

CRを除去してみたが、象牙質にもクラックが見える。

知覚は鈍麻しているので、歯髄の失活は確実と思われたので、冠部歯髄にアクセスしてみた。
冠部歯髄はミイラ化していた。
髄床底にも少しクラックが見られるが、遠心根の根部歯髄は生活していたので、

α-TCPセメントで覆とうして

CR充填した。

完全に破断してしまうのを遅らせるために補強冠の印象をした。
補強冠で様子見だが、Perが酷くなる、もしくは完全に破断すれば抜歯、もし可能なら再植しかない。
それでも外傷性咬合が改善しない限り、予後は不良となる。

 - 削らない・抜かない歯科治療, 外傷性咬合