CR充填用材料・器具その1

      2017/03/20

昨日は講演会にご来場いただきありがとうございました。
慣れないパワーポイントに振り回されて、
寝不足で臨んでしまって、論点が分かりにくいものになってしまったようで、
反省点が残りました。

まだ眠いです。

でも、ここの読者の熱心な歯医者さん達からの質問がありました中で、
どうやってCR充填をするの?
露髄したり、痛みが出ていてもいいの?
長期的な安定性は?

・・とりあえず、使っている材料や器具を教えてくれというのがありまして、
別に秘密でもなんでもないので、ご紹介します。

過去記事を参照していただけると、もっと画像が出ていますので、
解りやすいと思うのですが、
学校で習うレベルのCR充填技術では保存治療は無理で、
抜歯、あるいは抜髄、金属冠の作製へと進まざるを得ない症例のご紹介です。

例えば学校レベルの診断基準では、
自発痛が出ていれば歯髄の炎症は不可逆性で痛みは取れないので、
抜髄(神経を取る)して、金属冠作製というのがデフォルトです。

しかしこれらの症例がCR充填で治れば、
患者はラッキーなのはもちろん、国家にとってもラッキー、歯科医療費は激減するでしょう。

また、一般歯科医師にとっては健康保険制度が破綻したとき
生き残るための必須のツールとなるでしょう。
大いに挑戦してみてください。
もともと器用な日本人には造作もないことです。

・・これなんかは右上の8番で通常はCR充填は困難な場所で、
ときどき痛む症状が出ていてしかも露髄しています。
CR充填には隔壁(マトリックス)は使えないので、
タレない、適度なフロー性を持つCRが求められます。
http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/201210050000/
2.jpg
3.jpg
4.jpg

この症例はたいした自覚症状はないものの、
軟化象牙質を除去すると確実に大きく露髄する可能性がある症例です。
歯肉縁下のCR充填には歯肉出血させないこともありますが、
歯肉縁下に入るマトリックスが必要です。
市販はしていないようですので、自作や既製品を加工する必要があります。
http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/201011270000/
6.jpg
9.jpg
11.jpg
14.jpg
15.jpg

これも症状が出ている症例ですが、それよりも歯肉縁下のCR充填で、コンタクトポイントの回復もする必要性がある症例です。
コンタクトポイント回復にはウェッジを使って歯間を離開させるテクニックやコンタクトポイントに穴が開いているマトリックスを使うという手がありますが、
縁上の歯質が失われていて、そもそもウェッジがかからないとか出血するとか、
既成の穴が欲しいところにくるとは限らないとか、
そのような症例ではどうするかというと、なるべく薄いストリップを加工するしかない、
まあ50μmのものなら臨床上は問題ないようです。
http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/201210200000/1.jpg
4.jpg
5.jpg
7.jpg

つづく

 - 歯科未分類, 削らない・抜かない歯科治療