今日も野戦病院シリーズ26

   

20代男性、左上567、エンド治療途中、自発痛+

時間がなくて、もしくはいい加減な性格により治療を中断してしまう人がある。
歯医者になりたての頃は、ふつうに神経を取ってエンド治療をして冠を被せることをしていましたが、
時々治療中断してしまう方が少なからずいます。あの人はどうなっているのだろう?いつまでも後味が悪い状態が続きます。
それもあって今は神経は取らないでなんとか1回で終わる方法を考えて実践しているのです。

もちろんこのようは歯を放置すれば歯は早晩溶けてなくなってしまいます。

突然飛び込んできて、痛い、、と泣いていますし、
しかも、ここでどうにかしないと入れ歯になる姿が目に浮かびますので、
他の患者さんもアポイントもあるので、30分で終わる必要に迫られています。

根菅内を超音波スケーラーのエンドチップで洗浄して、
α-TCPセメントの精製水練り+ふつう練りで根充して、
CRでカバーするだけの応急処置をすることがあります。
場合によってはこのまま永久処置になることもあります。

仮封材や軟化象牙質を除去しつつ綺麗にしていきます。
7番は根菅口はオープンになっており、内部は細菌が繁殖しています。
6番は綿栓が詰めてあります。
5番は根部歯髄は生きていました。

軟化象牙質を除去して新鮮歯質を確保したら、

とりあえず洗浄して固まらないα-TCPセメントを根菅に充填し、固まるα-TCPセメントでさらにカバーします。
5番は血液混じりの滲出液が漏れていますが、そのままです。

CRでカバーしただけです。咬合はさせていますが、歯冠形態を整えている時間はありません。
他にもヤバイ歯がたくさんあるので、また来いよ。と言って投薬して返しました。

 - 削らない・抜かない歯科治療, 今日も野戦病院シリーズ