今日の充填治療その119

      2017/03/20

40代女性。右下7頬側歯茎部カリエス。温冷痛++。噛締め癖がある。

この部分の虫歯は電気化学的にいうと、
前回と同じ「通気差腐食」です。
ほっぺに隠れている部分ですので、酸素濃度が相対的に低い。

また、歯根は象牙質で、歯冠はエナメル質で、
イオン化傾向は象牙質の方が高く、「アノード腐食(電子を奪われる方が腐食する)」が起こります。

そして、なぜこの部分に最初の虫歯が起こるかというと、
噛み締めによる応力が歯茎部に集中することはシミュレーションにより知られていて、
この部分に微細なクラックが生じる。
要するに「応力腐食割れ」が起こるのです。

ここのCRによる修復はうちで3度目。
他の歯科医院でしてもらったが、すぐに外れたそうで、痛いし困っていたそうです。

出血させないように、接着マージン部の新鮮面を出し、
α-TCPセメントで裏装して、CR充填した。

CR充填にあたりマトリックス等は使わない。
歯肉をそのままマトリックスにして、削りだす。

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