歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

今日の充填治療その124 (3)

2017/03/20
 
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30代女性、右上6、2次カリエスの疑い。

この歯(右上5)のつづきです。

http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/201211270000/

ハイブリッドインレーの内部から浮き出てくるこの黒いのは??
よく判りませんが、サホライドで染めたムシ歯かと思います。
前医のためらい傷?のようなものかと思いましたが、
確証はありません。

最近はうちではハイブリッドインレーは作っていません。
CRで十分以上だからです。
ハイブリッドインレーは割れやすいので作るのが難しく、
口腔内に試適さえできないほどです。
コストもかかるし、
まあ、過去の遺物でしょう。

で、いつものようにCR充填しました。
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咬合調整は前回に引き続き広範囲に行っています。
前回の記事を参照していただきたいのですが、
この方は下顎前突系の咬合で、ほとんど小臼歯1歯分下顎が前方にシフトしていますが、前歯部の被蓋は一応正常です。

咬合調整をしていると、下顎が前方に移動したがっていることが分かります。
強く当たっているところを削合すると、それだけ前方に下顎が移動していきます。
このことはいつも咬頭に外傷力が働いていることを示しています。
特に上顎前歯部です。

上顎6の遠心口蓋咬頭は下顎7の近心頬側溝をしっかり付けることから始めています。
上下顎のマーキングは左右対称になりますが、
よ~く見ると、上下のどの点とどの点が当たっているのか分かってくると思います。

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書き込みしているところがあたるところで、左右対称になっているのが分かると思います。
下顎6はセラミック歯ですが、高すぎるので削合しました。
セラミックは通常硬すぎるのでエナメル質が負けてしまいます。咬合を重視する場合は止めた方が無難です。Dr.ドーソンは全部削ってセラミックにしますが^^;

咬合調整をしていると、上顎大臼歯の遠心頬側咬頭の当たりが強いことがよくあります。
この咬頭は退化傾向にあるので小さく、内側に引っ込んでいるからでしょう。
エナメル質の範囲で削合しています。

下顎5、6、7の頬側咬頭外斜面の強いマーキングは下顎が前方に行こうとするのを抑えている部位です。ここを削合するとどんどん下顎は前方にでてきます。そして前歯の当たりが強くなります。
たぶんこの方の本来の歯並びは下顎前突なのかもしれません。
どこかバランス点を求めて妥協するしかありません。
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