今日の何やっているの?シリーズ368

70代女性、右上2、5、6 動揺度2、痛くて噛めない。
この方は50代にうちに転院された時には右上の3と7はまだあった。
しかし、7は根治不良で自然脱落。
3は歯根破折で抜歯再植したが、数年後には自然脱落。
口蓋に骨隆起が見られるように、噛み締め、歯ぎしり、歯ごたえのある食品の嗜好など、
典型的な外傷性咬合の持ち主だが、本人の自覚は全くない。
いつも外傷性の歯根膜炎や歯根破折で噛めなくなると大騒ぎしますが、なぜそうなるのか、自分では理解できない。何度指摘しても解らない。
それが当たり前だからだ。
ま、20年も対症療法を繰り返しながらも、よくここまで持った、と感心している。
でも、さすがに今回はダメです。大きな入れ歯を入れて歯を支えないと全部抜けます。
というと、もうババアだから仕方ないか、とあっさりおっしゃいますが、
本当はそうではないのですよ。。
中1日で焦って作りました。明日セット予定。
before
on the way
after
Comment
こんにちは。
本当はそうではないのですよ。。
の意図とは・・・。
先にあたるところを咬合調整する、
ということなのでしょうか。
歯ぎしりって意外に自覚がないのかもしれませんね。
いろいろと不正確な表現があり申し訳ありません。
気がつけば、回避できたかもしれないという意味と、
この方はオープンバイト系なので、調整すると奥歯が低くなるので、調整に限界があり、回避できないかもしれないという、相反する2つの思いがあって、表現が難しいというか、僕にもどうしようもないか、できるとしてもリスキーな方法しか思いつかないとか、20年以上も逃げてきたという忸怩たる思いがあるのです。
入れ歯ってすげーなー、こんなの口に入れるんだもんなー、と思ってしまいます。
先進医療にばかり目が行きがちですが、素人から見ると、入れ歯が上手な人って重宝されるだろーなー、と思えます。
僕も思います。こんなのを口に入れて食べるんだから、すげーなー、、とw
重宝されても、患者からすればそれが当たり前です。