今日の抜歯再植術シリーズ75.01

      2018/02/24

・・50代女性、右上4、歯根破折

この時の続きです。

http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-25158/

このところ毎週のように抜歯再植の症例があります。
他院で、歯根が破折しているので抜歯しかない。両隣りの歯を削ってブリッジにしましょう。などと言われて、抜くのも削るのも嫌だ、、と言ってうちに流れて来られるわけです。

ま、それは当然だと思います。誰だって抜くのも削られるのも嫌ですから。
でも、一般的な歯科の医療システムは抜いて削って、歯を作りましょう。。ということしかできない仕組みになっているのです。

この仕組みから逃れることは容易なことではありません。

この方の歯を見たとき、20年以上前の「90歳のおじいさん」のことが思い出されました。

https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/200609150001/

とても50代の歯には見えないのです。90代か?と思いました。
クラックがたくさん入っていて、脆くなっていて、今にも破折しそうな歯ばかりなのです。
すでに破折しているが、神経はでていないので痛くないので放置されている歯も多数あります。
1つ後ろの5番も破折するのは時間の問題に見えます。

なぜそうなのかはまだ解りません。今後の課題です。

・・・破折した歯の大きな破片の方を見ていただくと、黒くなっている部分は硫酸塩還元細菌の代謝産物のFeSです。クラックが硫酸塩還元細菌の生息環境に適した幅になって数ヶ月以上経過していたということがわかります。
2〜3週間前に神経を含む象牙質が離断したのですが、露髄していますので、その時痛みを感じたのでしょう。

矢印が露髄している歯髄ですが露髄しても簡単には失活しません。

小さい方の破片です。

綺麗にして、

合わせてみました。

接着面は酸処理して

接着再建します。

根尖は逆根充します。

硬化を待つ間

抜歯窩に挿入する前に見て見ましたが、隣の5番も破折寸前です。

抜歯窩に再建歯を挿入する前に、隣在歯も酸処理しておきます。

咬合させて再植位置を決めます。

接着固定が硬化したら

包帯して投薬4日分。

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