開口による咬合性外傷

   

15歳女子、左側上下の奥歯が痛い

期末試験中に歯を食いしばって勉強していたらしく、
急性歯根膜炎で歯が浮いていて、痛かったようだ。
今は試験も終わって上の奥歯は痛くなくなったが、
下の奥歯はまだ痛い。

開口というのは、一番後ろの歯だけが咬み、前の方の歯は咬まない。
咬む歯だけに強い咬合力が働くので、歯根膜炎、歯牙破折、クラックによる虫歯、歯周病の進行など歯牙にダメージが大きく、最悪その歯が抜歯になり早期に歯列全体が崩壊してしまう危険性が高い。

黒矢印の歯だけが咬合していて痛くなっていた。黄色矢印の歯は咬合していない。

反対側の奥歯は噛んでいるので、食いしばっても歯根膜炎の症状は出ていない。

開口の原因は顎骨の大きさに比べて歯の大きさが大き過ぎることなので、
前方の歯並びが悪くなることにより(この子の場合、犬歯が歯列からはみ出ることにより)右側の奥歯の開口は避けられたが、
この他にも様々なトラブルが今後生じる可能性はある。

開口による咬合性外傷を回避する方法としては、歯を間引いて歯列矯正するのが最も根本的な方法だと思うが、時間と費用がかかる。

簡易的な方法としては、噛んでいない歯にCR充填材を盛り上げ咬ませる方法がある。
咬ませる歯を増やして咬合力を分散させる方法だ。

ただし、この方法はCR充填材を接着剤で貼り付けているだけなので、脱離したり磨り減ったりする。
その場合は再治療するしかない。

詳細は以下のリンクを参照してください。

http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-19691/

 - 削らない・抜かない歯科治療, 若い子の歯科治療シリーズ, 外傷性咬合