「寝相」が悪いと歯並びが悪くなるシリーズ3

12歳男子、過蓋咬合(ディープバイト)と呼ばれる症例で、ちょくちょく見かけます。
この子の寝相も小さい頃からうつ伏せ寝が多く、今も枕も使うことなく、ゴロゴロ転げ回っているそうで、
ディープバイトもうつ伏せ寝の影響による可能性があると思った症例です、
お母さんからディープバイトの改善の依頼を受けたのは5歳の時。
この時はディープバイトの原因は下顎後退によるものという認識はありましたが、
うつ伏せ寝による下顎後退位という認識はありませんでした。
2011/11/09
ディープバイトが下顎後退によるものなら、下顎正常位置で噛ませた状態で隙間のある臼歯部にCRで咬合挙上して、6歳臼歯が萌えてくるのを待つというのが最も負担が少ない方法だと考えました。
2011/11/09
この時の下顎の歯列を見てみると、綺麗なアーチではなく台形になっており、典型的なうつ伏せ寝の形です。
2012/06/13
この後、前歯部の叢生が目立ってきたので、拡大装置を使い始めました。
すでにディープバイトに戻っています。
2013/01/30
2014/04/23
2015/07/08
2016/04/27
2016/11/18
2017/05/26
2018/03/20
結果的には下顎後退位は改善しているものの、ディープバイトは改善されたとは言えない状況です。
さらに続けるとすればユーティリティー・アーチの使用でしょうか。
下顎の歯列は台形のままだ。