今日の充填治療390(初級編)

   

40代女性、左上5、冷水痛+

成人の隣接面カリエスは外傷性咬合が原因となっている。
まあ、突発的な石噛みなども原因となるだろう。
要するに隣接面にクラック(ヒビ)が入り、そこから隙間腐食が進むということだ。

マージン付近は確実に新鮮歯質を確保する。ボンディング材の効きを良くし、辺縁漏洩を防ぐためだ。内部の軟化象牙質(虫歯)は残しても差し支えない。α-TCPセメントで再硬化する(治る)からだ。
虫歯は再硬化しなくても、歯髄炎にはならない。α-TCPセメントは強アルカリ性なので静菌効果は高い。心配なら抗菌剤を添加すれば良い。

虫歯自体は細菌感染症ではなくで電気化学的腐食なので、細菌感染性の歯髄炎と虫歯は分けて考えなければならない。

α-TCPセメントで覆とう。
マージンにかかっていなければ、完全硬化の前にボンディング材を塗布しても良い。
大幅な時間短縮になる。

既成のストリップを使った。1回目は直視下で歯肉側のマージン付近はしっかりCRを流して、2回目でストリップを使う方が気泡により辺縁封鎖が破れる心配は少ない。
CR充填2回法と呼んでいる。
軟化象牙質を残して再硬化を期する場合は辺縁封鎖性が最重要課題だ。

CR充填後

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