歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

今日の充填治療その135

2017/03/20
 
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30代女性、左下7、遠心歯根面カリエス、自発痛+。

この症例は本来抜歯の対象とされていて、保存治療が困難ならば、教科書的には8番と一緒に抜歯という選択肢もあり得る症例です。
自発痛が出ているという時点で、教科書的には歯髄は保存不可能ですし、麻酔抜髄も根管治療も困難な症例です。

こんな時こそCR充填の出番、、と言いたいところですが、カリエス底部までぺリオプローブで測ると12mm、ダイヤモンドバーが届くぎりぎりの深さで、目視も困難、マトリックスも挿入不可能、
痛みが出ているので麻酔も必要なので、患者の知覚を利用して露髄させないようにすることもできない、スプーンエキスカベータも届かないで、八方塞がり、ただ頬側の歯根面カリエスの穴から内部をちらっと見ながらスプーンエキスカを入れることができるだけです。

可及的に軟化象牙質を取り除き、8番自体をマトリックスの代わりにして、フロアラブルレジンが多少益出するのは覚悟で辺縁封鎖性だけを期待してCR充填しました。
その後CRを深さ9mmまで除去して象牙質を露出させ、抗菌剤入りα-TCPセメントを注入して再度CR充填。露髄させなくても健全象牙質にセメントが触れるだけでも薬効はある。抗生物質と痛み止めは3回分投薬。

これが絶対上手くいくとは思っていませんので、患者には痛みが治まらなかったら来てね!と言って帰しました。でも他に手がないんですよね。
どうなりますか??上手くいかなかったらご報告予定。

このケースの咬合調整は別途ご紹介予定。いろいろと咬合問題満載です。

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