歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

今日の充填治療その136 (2)

2017/03/20
 
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40代男性、左上7カリエス、自発痛-。

痛いのは通り過ぎて、冠部歯髄は溶けて無くなっています。根部歯髄はいろいろでしょう。
死んでいたり、一部生きていたり。
こういう場合、教科書的には感染根管処置をしないと痛くなってたいへんなことになるので、
死んだ神経は掻き出して、感染根管処置をした後、根管充填しないとだめ。
それ以外は考えられない、、、と習います。

でも、乾酪壊死という言葉も、ちらっと習いますがその実態は不明です。

この症例がそうだというつもりはありませんが、
去年の12/14の初診時に抗菌剤入りα-TCPセメントと水硬性セメントで仮充填して、
その間、緊急性の高いその他の処置をしていました。

そして今年の1/9、CR充填しました。
本人に12/14の後どうなったか?と訊くと、一時的に痛くなったが、頸が凝ったのかと思い、頸の体操をしていたら治った、、とか言っていました。
なんだか、分けが解りませんが、問題なく経過したようです。

一度α-TCPセメントを除去し、再度同じセメントで裏装しました。
根管が見えたりしていましたが、見えないふりをしました。こういう症例の場合、根管治療などしても患者を痛がらせるだけで、かえって予後が不良になることもあるからです。
というのは、感染根管処置というのは、常に理想的に行えるわけではないからです。
まあ、はっきり言って、根管治療がどんなに得意なDr.でも、自分の処置が完全だなんて思っている人はいないでしょ?
へたくそならなおのこと、いじらない方がベターだという症例は多いのです。
というか、そういう症例の方が多い。

いったいぜんたい、歯科医学ってなんでしょうね? また歯科医学の常識がひっくり返りましたね。この症例はあくまでも通常のCR充填処置の対象です。

2012/12/14
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2013/01/09
再裏装した後、CR充填しましたが、積み上げ法で、マトリックスは使っていません。
はみ出した部分は削りだします。
咬合調整の前にSRPもしましたので、出血が残っています。
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