今日の充填治療391(中級編)

   

30代女性、左上7、インレーダツリ、2次カリエス

この症例は記事のアップのお約束をしていました。
ちなみにここでいうところの中級編以上の症例は一般的な歯科医院では対応が難しい症例ということで、これと同じ治療をしてくれと依頼してもどこの歯科医院でもできるというわけではありません。技術的に難しいというだけではなく、保険請求できないわけではないが、小一時間かかって3,000円の診療報酬ではスタッフの時給を支払うことが難しいという事情があるからだ。

これを克服するには大変な努力が必要なだけではなく、これを支える強固な予防管理のシステムが必要だ。例えばうちのような予防歯科を標榜している歯科医院のスタッフは自分の給料は自分で稼ぐという考え方は必須だ。
まあ、それはどこの企業でも同じことなのだが、特に予防歯科というのは、最小限の侵襲を旨とする治療をあえて選択するということなので、それは最小限の報酬に甘んじるということと同じだからだ。

この話はまた頁を改めてすることにしようと思う。

内部は2次カリエスになっており、ダツリする数年前からセメントは崩壊していたと思われる。

クラックがあるので心配だ。聞けばナッツ類が好きだということだが、厳しい。硬いものが好きというので歯にクラックが入り、そこから虫歯になるというケースは多い。

軟化象牙質はマージン付近以外は無理に除去する必要はない。

α-TCPセメントで再硬化する。このセメントは歯質そのものと同じハイドロキシアパタイトだし、健保適応品だし、モルタルセメントwよりもっと使われても良いと思うのだが。。世の中は見る目がない人が多い。その一言に尽きる。

CR充填は2回法を使った。辺縁封鎖がより確実だからだ。

CR充填後

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