今日の充填治療393(中級編)

   

50代男性、左上7、自発痛+

寝る頃に痛くなり、痛み止めを飲むと眠れる。
そんな日が1週間続いた。

このCR充填は僕が数年前にしているような気がするが、まだ過去画像を検索していない。
この方、父の四十九日がやっと終わってホッとしたところで、痛くなったそうです。

たぶん心労で食いしばっていたのでしょう。辺縁封鎖が破れて電解質が歯髄に侵入し始めた症状に思えたので、CRを除去してみた。
やはり露髄しています。かなり出血した。

普通は痛みが出ているだけで、また露髄しているだけで、神経を取るのが普通だ。

近遠心的にクラックが認められるので、次ば歯牙破折か?と危惧されるが、とりあえずボスミンで止血できたので、

α-TCPセメントで直覆して

CR充填して様子見。症状が治まらない時は来て、と言っているがまだ来ないw

N.S.さんがおっしゃるように、痛みが出ていても、露髄していても、神経を取らないで済ませることは、可能な場合は多い。これが歯科医師としてベストを尽くすということなのかもしれないが、極端に疲弊する。保険での診療報酬は初診料を含めて6000円程、小1時間は神経を張り詰める作業。経営的には成り立たない。しかも身体は徐々に壊れていく。
正直、こんなことはしたくない。患者としては、処置後痛くなくなったのだからOK、でもすぐ忘れる。こんなものなのだろうと思い、感謝することもない。
これが現実。僕は疲労が蓄積していき、身体は壊れていく。

だから、(患者から見ると)安易に神経を取るのだ! (患者から見ると)安易に抜歯するのだ!
毎日毎日こんな症例に遭遇していたら、それは身体が壊れてしまう。
もう実際のところ壊れているのだ。もう30年も壊れた身体を引きずって生きている、

だから、予防歯科なのだ!、、こんな割に合わないことはしたくない!

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