若い子の抜歯再植(抜歯再植術シリーズ番外編)

   

まだ成長過程にある若い子の外傷性歯牙破折の処置は一般に行われている神経を取って冠を被せる、あるいは抜歯してブリッジまたはインプラントというルーチンワークでは難しい、というかできないことが多い。骨の成長が終わっていないので、歯を固定してしまう式のブリッジ、インプラントはそもそも禁忌症だ。
歯根が深い所で折れていたら、神経を取ったり、型取りして冠を作ることが難しいので、多くの歯医者さんはこの時点で保存を諦める。この後は抜歯して、かわいそうだが成長が終わるまでは取り外し式の入れ歯だw

抜歯しない保存治療前提なら保険適応外だが2つ考えられる。
1つ目は歯根の破断面を歯科矯正的に歯肉縁付近まで引っ張り出して通常の処置ができるようにする。この方法は引っ張り出すのに数日〜数週間かかるし、歯根が引っ張り出しただけ短くなってしまう。また折れた本人の歯冠を使うことが難しいので、僕は採用しない。
2つ目はその場で処置を終えることができるので、コストが最小限に押さえられ、患者にとっては生涯にわたって最も侵襲の少ないと考えられる抜歯・再建・再植だ。僕は躊躇なくこの方法を選択する。やってみればそれほど難しくはないので、同業者さんにはこのような症例に遭遇したらチャレンジしてみられることをお薦めしたい。以下はその症例で、過去記事からの引用。

9歳男子、右上1、歯牙破折

学校で友達とぶつかったか、そんな感じだったと思う。
たまたまうちが休みだったので他院に行った所、とりあえず神経を取ったが、破折しているようで、通常の歯冠修復ができなくて、その歯医者さんも困っていたようだ。

http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-2632/

http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-2637/

この子、11歳の時にまたやっているw

http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-2972/

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