今日の充填治療その140

      2017/03/20

60代男性、左下6遠心歯頚部カリエス、自発痛-。

うちのブログでご紹介している症例を歯医者さんがご覧になると、
「うそだろ~、、非常識極まりない、こんなことができるはずがない、すぐ痛くなって患者に訴えられるに違いない、、」と思われると想像しますが、そんなことはないのです。

そもそも、こんなに虫歯が大きくなって、凍みるとか痛いとか症状が出ないのが不思議だ、と思われるはずです。しかし飲食後に「重曹うがい」の指示を出すだけで、虫歯は進行しにくい、少なくとも痛くはならないのです(虫歯は金属の腐食と同じものなので、アルカリ性にすれば止まる)。
歯科医学を勉強した人には不思議でしょうが、うちではスタッフも患者もだれも不思議に思いません。当たり前なのです。患者は信頼して毎月のようにPMTCに来てくれます。
まあ、歯科医学の方が間違っているんじゃない?と疑った方がよいのでは?と僕は思いますが?^^;

CR充填のコツは3つあって、
1つ目はα-TCPセメントで覆髄すること、
2つ目は辺縁封鎖が完全で、微小漏洩がないこと、
3つ目が咬合調整が完璧で外傷力が働かないこと、です。

今日の症例は限界症例で、何年もこういう状態でしたが、治療がめんどうなので、痛くなったらしかたないので治療しましょう。。と逃げていました。
しかし、担当歯科衛生士からいい加減に充填してもらわないと、清掃が難しい、、とクレームが付きましたし、患者もやって欲しそうでしたので^^;、意を決して、CR充填をしてみました。

そもそも本症例は切削バーが咬合面からだけでは虫歯に届かないので、
舌側、頬側両方の穴からも切削バーを虫歯にアクセスしてきれいな接着面を出しています。
麻酔はあえて使いません、使うと痛くないので不用意に露髄させてしまうからです。そもそも削って痛いところは健全歯質でしょ?削る必要がない、接着面以外の軟像は残しても問題ない(虫歯は感染症ではない)。

軟像のない健全な接着面が得られたら、1次CR充填をします。軟像部がアンダーカット部になっていて、α-TCPセメントを入れたシリンジが届かないからです。
1次CR充填が終わったら、直接軟像までα-TCPセメントが届くように、辺縁封鎖を破らないように気を付けながらCRを除去します。覆髄が終わったら2次CR充填をします。咬合調整は難しくないので画像は省略しました。

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 - 今日の充填治療シリーズ, 削らない・抜かない歯科治療