今日の抜歯再植術シリーズ81.01

   

60代女性、左下6歯根破折

何もなくて歯が割れたりすることはない。その背景には必ず外傷性咬合が隠れている。必要以上に強い咬合力で噛んだり、硬い歯ごたえのある食品を好む、噛み締め癖や就眠時の食いしばりや歯軋り、常に精神的ストレスを抱えている、スポーツ選手に多い過大な噛み締め。本人はこれが普通だと考えていたり、外傷性咬合習癖に全く気がついていないことが多い。

最近非常に多くの外傷性咬合の症例を見かける。虫歯、歯周病から顎関節症に至るまでありとあらゆる口腔疾患の直接間接的な原因になりうる。こんな状況では、日本はどうなってしまうのだろうか?心配になってしまう。

この時のつづきで、

http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-26562/

実際に歯を抜く現場を見ることができる人は歯医者以外には少ないと思うので、ちょっとグロなんだが画像を撮ってみた。

まず、連結を解いて

へーベルとかエレベーターとか呼ばれる樋状の鋭利な器具を歯根膜腔に差し込んで歯牙を持ち上げて脱臼させて抜く器具や抜歯鉗子と呼ばれる歯の形に合わせて作られたプライヤーのようなもので歯冠を掴んで揺りながら、

抜く。もちろん損傷は最小限にとどめるように配慮する。これでも子供用の小さめの鉗子だ。

これが小さい方の歯牙というか破折片だ

これが抜歯窩

抜歯窩内の膿瘍は掻爬し生食で洗浄して、両隣接面には維持のためのディンプルを形成したり接着のためのエッチングなどの前処置をしておく。

つづく

 - 削らない・抜かない歯科治療, 今日の抜歯再植術シリーズ, 外傷性咬合