今日の抜歯再植術シリーズ81.02

      2018/05/26

60代女性、左下6歯根破折

何もなくて歯が割れたりすることはない。その背景には必ず外傷性咬合が隠れている。必要以上に強い咬合力で噛んだり、硬い歯ごたえのある食品を好む、噛み締め癖や就眠時の食いしばりや歯軋り、常に精神的ストレスを抱えている、スポーツ選手に多い過大な噛み締め。本人はこれが普通だと考えていたり、外傷性咬合習癖に全く気がついていないことが多い。

最近非常に多くの外傷性咬合の症例を見かける。虫歯、歯周病から顎関節症に至るまでありとあらゆる口腔疾患の直接間接的な原因になりうる。こんな状況では、日本はどうなってしまうのだろうか?心配になってしまう。

この時のつづきで、

http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-26590/

外傷性咬合の問題は歯科では大変大きな問題で、成人の様々な口腔トラブルの原因になっていることが多いように思う。
この方も外傷で歯髄壊死を招いている。外傷で歯髄壊死に陥る原因は過大な咬合力により根尖口より歯髄内に入る動脈が損傷し血栓や血管壁のデブリが歯髄内の毛細血管に詰まる、つまり歯髄梗塞と呼ばれるべきものだろうということです。

抗菌剤入りの生食水で洗浄して破折の状況を確認し

破断面を見てみる

根充材を除去する。冠部歯髄部分も綺麗にする。
近心根の根尖口は2つあるのを確認して開拡する。
外傷性咬合によると思われる楔状欠損も見える。
これもついでに埋める。

破断面はタービンのラウンドバーで一層綺麗にして、維持のためのディンプルを形成しておく。

一挙に貼り合わせる

つづく

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