歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

今日の充填治療401(初級編)

2018/06/24
 
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40代女性、右上4 遠心隣接面カリエス。右上5 2次カリエス

一見虫歯には見えないが、内部は虫歯になっている。保存修復物には必ず寿命がある。

最初から「何もせん方がいい」というケースは多い。

歯医者が虫歯をメタルインレーにする最大の理由は、1件あたりのチェアタイムが短くて済むということだ。
歯科医師は削っただけで、型取りも、技工作業も、試適、調整も全て助手、歯科衛生士、歯科技工士に任せて、その間に他の患者の歯を削りに行くことができるからだ。
歯を削る行為は歯科医師にしか認められていない。

もちろん全ての工程を自分でやっても構わないが、実際にやると身体を壊すw
現実には全ての工程を自分でできる歯医者はいないだろう。

要するに歯科業界というのは「削ってなんぼ」の世界なので、短時間にどれだけ削ったかで売り上げが決まるのだ。

CR充填はその正反対にある修復方法なので、これで食べていくことはできない。身体が壊れるだけだからだ。保険でしてくれと言われても、丁寧にお断りするしかない。僕の身体はすでに壊れている。

予防歯科を標榜していても、現実には予防だけではクリニックを経営できない。ちまちま削ったりしないけど、やるときはがっつり削って患者にはがっつり請求する。 某有名予防歯科医院も当然そうだ。

MMSの記事が続いたので、今日はちょっと口直し、CR充填でも御覧ください。
一々解説はしませんが(知りたい方は膨大な過去記事を参照してくださいw)、注意深く見れば、どういうことなのかは判るように画像を選択しています。

before







after

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Comment

  1. より:

    こんにちは。

    よく、α-TCPセメントというのが記事に出てくるのですが、
    あれは、普通、一般的にインレーの下に補充するセメントとは違うんですか?

    こちらから指定しないと、いけないものなんですか?

    なんか、インレーってきっちり作ってもらえれば、
    それなりに持つみたいですけど、不確定要素が多いですよね。
    歯医者が完成度をコントロールするにも限界がありそう。

    レジンの方が不確定要素も少ないし、削る量も少ないので、
    そっちの方が、歯にはやさしそうです。

    経過観察を追ってみて、レジンの予後とかどうですか?

    あんまり、レジンレジンというと、
    歯医者は嫌がるかもしれませんが、、、。

    • mabo400 より:

      充填材料と歯質の間のセメントは色々あって、考えかたも色々です。
      一般的には歯質>覆髄(とう)セメント>裏装セメント>充填材料の順になっていますが、覆髄(神経を守る)、裏装セメント(インレーのアンダーカットを無くし、厚みをコントロールする)の区別もそれほど厳密なものではありません。セメントなしというのもあります。

      ここでのα-TCPセメントは過去記事を探せばわかりますが、山金デンツプライ(だっけか)のニューアパタイトライナーtypeIIです。
      一般に材料を患者が指定することはできないでしょう。患者持ち込みならOKという歯医者はいると思います。

      一般にレジンには術者の練度に大きく予後が左右されるという大きな不確定要素があります。

      僕はレジンは材料(覆髄セメント、ボンディング材含む)を吟味すれば(吟味は非常にたくさんの種類がありますので面倒)、メタル修復では全く手に負えない症例にも対応できる十分な性能があると思いますが、全ての歯科医師がそうだとは思いません。

      ここでは多くの歯科医師がそのまま真似していただければ良いのです。
      というノウハウの完全公開をしています。

  2. より:

    何はともあれ隣接面でのレジン治療はやりたがりませんよね・・。

    レジンの場合は、技工士は関係ないから、歯科医師次第、
    というところでしょうかね。

    削ったはいいけれど、そこからまた虫歯になっていくって切ないですねw

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