今日の抜歯再植術シリーズ85.02

   

40代女性、右下6、2次カリエスに因る抜歯再植

昨夜は高齢化社会に備えた歯科医師の役割みたいな話を、昔歯学部で習ったそのままの先生が髪は白く薄くなっていたが講師でやってきて、若い歯科医師が多かったけれどみんなで授業を受けた。
加齢・疾患に伴うフレイル(心身の虚弱、認知症含む)、サルコペニア(筋力の低下、咀嚼嚥下などの口腔機能低下)、それらに診療室や在宅診療でどのように対処するか、なるべく要介護状態にならないようにするにはどうするか、なってしまった時にどうするか、地域の関係他職種とどのように連携していくか、そんな話だった。誰でもそうなる。自分もそうだ。厳しい状態が常態化していくだろう。

前回の続きです。
http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-27318/

・・今を遡ること3年前、2015/11/09のことでしたが、
FCKのメタルコアの脱離に気がつくのに遅れて、もうダメかな。。と思いつつも、
歯冠修復した。

3年後、咬合時に違和感があるというのでレントゲンを撮ってみた。
歯根分岐部の透過性が増している(軟化象牙質化している?)。また近心根の歯槽骨が下がっている。虫歯か何か別の問題があるように見える。
やはりダメだったか。。

今日は患者さんがSPに来られた日で、あちこちに口内炎ができていましたが、
再植は何とか成功していました。

2018/06/26
抜歯再植当日の画像です。このまま虫歯を除去すると歯肉縁下どころか骨縁下までいくことが判っていますので、最初から抜歯するつもりです。

歯根は前後に分割せざるを得ません。

抜くのはかなり難しく時間がかかりました。歯根周りの歯槽骨はかなり固くなっていて、簡単には抜けませんでした。骨硬化性骨炎とでもいうのでしょうか?自分の歯でも感染していて汚れていれば生体はそれを吸収してしまうか、排除するか、骨で埋め込んで包埋してしまうか、いずれかの反応を示します。このケースの場合は最後の反応に見えました。インプラントが成功したと称されるケースはこれで、あまりにも大きな異物なので、吸収や排除できずに骨で囲ってしまおうとしているのです。

抜歯歯牙はこれですが、

使えるのはこれだけです。かなり短いです。

 つづく

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