歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

今日の何やっているの?シリーズ383

 
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フレームの埋没が終わって、もう2時になろうというのに、言っておかないといけないこともあって。。
まぁ、ちょっとだけ。

これらを作りながら思うのだが、製作過程は極限まで簡素化してはいるのだが、お金にはならんし、面倒なだけだ。しかも、何度目かの再治療で、次はない(抜歯)かもしれない。
そんな症例ばかりだ。

もう神経を取ってクラウンを入れるなんてことは、この20年近くしていないので、いつが最後だったか、もう忘れてしまった。
というのも、臨床的には神経を取る必要性は全くないのが現実で、CRで十分だからだ。
CRやインレーにするような虫歯はデンタルフロスと重曹うがいで大きくなるのを防ぐことができる。
削ったら終わりだ、これだけは確実に言える。

インレーやクラウンにするのは歯医者がその方法しか習っていないからで、それ以外の方法では生きていくことができない、歯医者の昔からの商売だからだ。

究極の予防歯科とは何もしないか、せいぜいCR充填で終わりだ。
がっつり削ってインレーとか、クラウンとか、そんなことをしてしまうと、人生100年時代には全く対応できない。そんなのは人生50年時代の遺物だ。

50歳で入れ歯になって、その後50年入れ歯で過ごしますか? それでよければの話だ。

素人さんはもちろん、玄人さんも、クラウンの材料がメタルよりもオールセラミックスがいいとか、保険の材料よりも自費向けの材料の方が良いとか、
ま、そんなのどかな話に終始しているが、実はなんでも良いのだ。
うちではスーパーボンドとの接着性が悪い材料は使えない。特にセラミックと金合金が使えない。いつ抜歯再植をせざるを得ず、隣在歯と接着しないといけなくなるか分からないからだ。

僕がここでやっている症例は20年もつ可能性はほとんど無い、10年でも無理だろう。
数年持てば良い方で、1年以内に抜歯になるかもしれない。
そんな症例にこのオールセラミックのクラウンは通常価格8万円のところ今だけ4万円のキャンペーン価格でやっていますので、いかがですか?みたいな営業はとてもできない。怒られるw

神経を取ったばかりの削りたての歯で、20年経って2次カリエス等で抜歯になる頃には、どこの歯科医院で入れたかも忘れている、そんな歯ではないのだ。

これらの症例はその20年が経って、2次カリエス等で抜歯寸前の歯ばかりなのだ。
終わりが確実に見えている、そんな歯を無理やり保存しているのだ。

僕がいなくなったら、誰もフォローできない。そんな歯ばかりだ。

僕の診療室は勝つ見込みのない絶望的な戦いを強いられている戦場の野戦病院だ。

ところが、患者はそんなに悪い状態だとは思っていない。痛くもなく、あっさり治るからだ。

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Comment

  1. みどり より:

    こんにちは
    いつも先生の病院が近くにある患者さんが羨ましいと思いながら、ブログを拝見しております。
    ウェルデンツという入れ歯ご存知ですか?
    若くして入れ歯になりそうで、検討しています(底が無いので)ただあまり良くないという意見を目にしました。
    先生から見た意見を聞かせていただければと思いました。
    もし良かったらよろしくお願い致します。

    • mabo400 より:

      この材料は使ったことがないのですが、ルシトーンというのが近いように思いますので、長期経過症例をアップ予定です。
      この手の素材は適切に作れば使えないことはないと思います。サイト内をパッチン義歯で検索すると作例が出てくるかもしれません。
      うちでは抜くことはないので、義歯を新製することは稀なのですが、たまには前の義歯が壊れたとか合わなくなったとかで依頼を受けて作ることはあります。
      今シリーズ化している設計法を解説している症例は、診療室である程度修理が可能な素材を使う予定です。素材も色々あるのですが、簡単に修理ができないものが多いのです。でも数年〜10年くらいは持ちます。

      • みどり より:

        お返事ありがとうございました。
        修理可能な素材であれば長持ちするのですね。

        私が通っている所では(ミラクルデンチャーで)2年と言われました。
        年齢や歯茎、本数などの条件もあると思いますが…
        この手の入れ歯ですと前後の歯への影響はないと考えていいのでしょうか?
        保険の入れ歯では影響が大きいので、いずれ支える歯もダメになると聞きました。

        • mabo400 より:

          材料とか保険がどうとかいうよりも、義歯は人それぞれ条件が違いますから、なんとも言えないのです。

          この材料とか保険とか、経験の少ない実務家や患者にはステレオタイプ的にわかりやすいのかもしれませんが、一概にはこれが良いとかは言えないのです。

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