今日の抜歯再植術シリーズ88.01

   

70代女性、左下5、歯根破折、歯肉膿瘍

このところビスフォスフォネートを始めとする骨粗鬆症のお薬を投与されている方が増え、2例続けて、ダメな歯が感染源となって顎骨骨髄炎になり腐骨を除去した際、顎骨が大きく失われるという経験をした。

歯を残して美味しく生きるか、歯はどうでもいい、入れ歯になったとしても、骨折の危険性を回避し、寝たきり防止に務めるか、究極の選択だろうと思う。

この方は幸い骨粗鬆症の薬は飲まないで済んでいるが、飲んでしまうと、歯根破折の抜歯再植が難しくなる。簡単に骨が壊死してしまうからだ。

最近は骨の変性を伴わない骨粗鬆症の薬剤も増えてきたようなので、歯が良くない患者さんにはビスフォスフォネートを投与しない方向で対処できないものかと思う。

前回のつづき

http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-28337/

抜いてみると

破折線が見えるが、メタルポストの接着力でかろうじて形を保っている。

メタルポストを削り取ると2つに割れる。

綺麗にして、既成のポストを持ち手にして

組み立てる

歯冠部はCRで築成

抜歯窩は膿瘍掻爬、抗菌剤添加生食水で洗浄しておく

組み立て再建した歯根を抜歯窩に挿入固定。
後処置は過去記事を見てね。

 - 削らない・抜かない歯科治療, 今日の抜歯再植術シリーズ