歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

フッ素がムシ歯の予防になる理由 (15)

2017/02/26
 
この記事を書いている人 - WRITER -

虫歯の電気化学説によるフッ素の取扱いについて、
講演会では言っていますが、
ここで言及していなかったような気がしますので、
書き込みしておきます。

一般にフッ素を始めとするハロゲン族はマイナスイオンですので、
プラスイオンの金属を金属表面から引きはがす作用により、
金属の腐食要因の一つになります。

歯牙も金属と同様に取り扱う事ができ、
虫歯も金属と同じ電気化学的な腐食の一種であることは、
このブログで解説してきましたので、

フッ素もやはり歯牙フッ素症として知られているように、歯を腐食させる原因の1つであることには変わりません。

しかし、よく言われているようにフッ素を取り込んだ歯牙が虫歯への抵抗性を示すことは、
虫歯の電気化学説でも説明できない事ではありません。

c1ab8b53cb44511321dfd05c7d8af3aa07496dc4.13.2.9.2.jpg

このようにハイドロキシアパタイト(HA:歯牙の主成分)はリン酸とカルシウムと水酸基(OH)のイオン化合物であり、このOHがHAの電気の伝導性を担っていることを山口大学の藤森先生等の研究で明らかにされています。

461379f9e534e89c757e0304de7f675702ecf98a.13.2.9.2.png

電導性を持つ事(ただし、荷電粒子は金属と違い電子ではなく水素イオン:プロトン:H+ですが)が虫歯の電気化学説の大前提になることから、
虫歯の電気化学的発症メカニズムはほぼ明らかになったと言えるでしょう。

http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/201211040003/

一般的なフッ素が歯牙に取り込まれたことによる虫歯への抵抗性の向上はHAのOHがFに置換され、フルオロアパタイトになり、歯牙の表面硬度?が増したから、と説明されていますが、
虫歯の電気化学説によるとそうではなく、
フルオロアパタイトには電導性がないか、もしくは著しく低いから、と説明されます。

いずれにしても、フルオロアパタイトの層は歯牙表面から10ミクロン(1/100mm)程度の薄い層でしかなく、
歯磨剤で削り取られてしまう程度の薄いフルオロアパタイトを作るために、
フッ素洗口等により、わざわざ毒物を子供達に与えるのは如何なものでしょうか?
しかもフッ素の効果は限定的であり、出来てしまった虫歯には無効であるというのは世界中の歯医者の共通認識なのです。

それよりも、上のHAのイオン式を見ていただけると解りますが、式の右辺のH+(水素イオン:プロトン:酸)を除去すれは、
HAがどんどん生成される、要するにアルカリ性にすれば歯牙は再結晶(再石灰化)により修復されるということにもっと目を向けた方がよい。

重曹水(アルカリ)でプラーク中が酸性になっている飲食後、可及的素早くうがいすると、虫歯にならないどころか、虫歯が治るという事実をこのブログで明らかにしています。

b4b25d94aa4e959e5193719dc4ab4cce8cc047ca.13.2.9.2.jpgd5035a125a5006ef360dc581473be6d1ee33704b.13.2.9.2.jpg

http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/201203270003/

この重曹成分(重炭酸イオン)は炭酸緩衝系として元々唾液や血液に含まれていて、フッ素と違い、全く無害どころか人体が必要としているものであるということもしっかり認識していただきたい。

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。

Copyright© I歯科医院の高楊枝通信。 , 2013 All Rights Reserved.