歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

今日の充填治療その163

2017/03/20
 
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http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/201312070000/

この方の続きです。

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20代女性、オープンバイトによる外傷性の虫歯の症例です。
右上7、自発痛+。

7番しか咬まないので、クラックが生じそこからすき間腐食になると思われる症例ですが、
7番は外傷性でなくても虫歯になり易いのです。

通常は唾液が掛かりにくいので、虫歯になり易いと説明されますが、
「虫歯の電気化学説」に従えば、奥歯ほど酸素濃度差が大きくなる(酸素濃度が低い)、
しかもほっぺに隠れているので相対的に酸素濃度が低いので、「通気差腐食」になり易いのです。

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軟化象牙質は全部取る必要はありません。接着マージン付近だけ新鮮面が出ていればOKです。
なぜなら、虫歯は感染症ではなく、電気化学的な腐食の一形態だからです。
重要なのは辺縁封鎖性が高く、電解質の出入りがないことです。

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こんな虫歯はCR充填できない、できても長持ちしないというのが、歯科業界の常識ですが、
慎重に器具・材料を選べばCR充填は可能です。
少なくともこの症例はメタルインレーにはできませんので、
通常は抜髄してフルクラウンですが、そんなことはありません。

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α-TCPセメント(抗菌剤入り)が固まる程度に乾燥できれば問題ありません。

CR充填時のストリップは6番との間だけしか使っていません。
後は直盛りです。

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この方の反対側にも似たような虫歯があり、歯髄息肉になっていました。
これもそのままCR充填しましたが、痛みなどは出ません。
これも歯科医学的には非常識なのですが、
臨床的には問題ありません。
私は今までの歯科医学の方が遅れていると思っています。
その内ご紹介予定。

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