今日の何やっているの?シリーズ395

   

40代男性、右上7、外傷性咬合、瘻孔、動揺度2

咬合性外傷により歯髄が壊死してしまうことはある。
咬合力により根尖口付近の歯髄への動脈が傷つき、血栓その他デブリが歯髄の抹消である冠部歯髄の毛細血管に詰まり歯髄塞栓を起こしてしまうのがその原因だ。

その場合、最後まで根部歯髄は生活していて、二次象牙質が形成され、根管は細くなる。

レントゲン像では根尖付近に陰影が認められるが、膿瘍という炎症性の組織を形成している。二次的に細菌感染している場合もそうではない場合もある。

鏡像では遠心に瘻孔が認められる。膿瘍からここに排膿する。

天蓋を除去すると、冠部歯髄が壊死しているのが見える。

壊死した冠部歯髄を除去して、根管内は超音波スケーラーの#15のエンドチップで洗浄する。根尖付近の歯髄が生活していてもそうではない場合でも、あまり追求しない方が予後が良い場合が多い。

α-TCPセメントの精製水練りを根管内に貼付。精製水で練ると固まり難いので再根治が容易になる。

2回目は付属の液で練って固める。これをしないとCRできない。

CR充填で経過観察

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