外傷性咬合7.1

   

前回と同じ方なのですが、反対側の左下6です。

今の所、破折していないが、外傷性咬合の所見は見られる。

遠心頬側咬頭が応力腐食割れというのか、細かいクラックが入っており、いわゆる挫滅という状態だ。CRを浸潤させて補強しようと表面をラウンドバーで撫でてみたが、簡単に飛んで行った。

インレーにも隙間の中の2次カリエスが見えるので、脱離していることがうかがえる。クラックも見える。

スーパーボンドでの接着だったが、
アンダーカット量の少ない薄いインレーだったので簡単に脱離した。
深いところは亜鉛華ユージノールセメントで覆髄してあった。
前医も神経が近いので、歯髄症状が出るのを恐れたのだろう。
このセメントには鎮静作用があるとされている。

このセメントはCRの重合阻害作用があるので、丁寧に除去した。
やはり象牙質に達していると思われるクラックはあるが、まだ離断していないのでCRで補強するだけだ。補強冠まではするつもりはない。それは次の段階の話になる。

ここからは正像だが、隣接面からのクラックは象牙質に達しているように見える。
次はこのクラックが離断するのだろう。
これ以上の外傷力をかけないように注意しなければならない。
対策は次回お話ししよう。

窩洞の深いところはα-TCPセメントで覆とうした。

CR充填後

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