今日の抜歯再植術シリーズ93.00

   

40代女性、右下7、自発痛+

痛みが出ていて、抜歯再植も無理かとも思ったけれども、
前日に投与したクラビットが効いているような気もするので、
抜歯再植に踏み切った。

上手くいかなかったらご報告しよう。

最近歯科医院でも多剤耐性菌が見られるようになり、抗生剤投与が前提となる抜歯再植が困難となる時代になりつつある。
昔のような抜歯して洗浄を繰り返す治療法に戻らざるを得ないのかもしれない。

骨粗鬆症の多くの薬もそうだが、従来型の治療を繰り返した結果をフォローするための保存治療が難しくなってきている。

人生100年時代を迎えて、ますます、絶対に削らない治療を追求するしかないと思う。
削ると必ず抜歯になり、下手すると感染症で死亡する時代がやってくるからだ。

レントゲンでは根尖付近に膿瘍が見える。

抜歯する前に強固な接着固定ができるように維持溝を形成しておく

抜歯して

膿瘍を搔爬し、抜歯窩を生食水でよく洗浄しておく。
膿瘍を位相差顕微鏡で見ると通性嫌気性と思われる球菌が多く見られた。

動画をアップしてみたいと思う。

右下7膿瘍(2)

抜歯歯牙には頬側と

根尖に膿瘍が多く付着している。

膿瘍を除去すると頬側には深い溝が、根尖には吸収された痕がある。

つづく

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