虫歯は酸で溶けたもの? (13)

      2017/02/26

虫歯ができるには酸性環境が必要条件であると思われている歯医者さんも多いと思います。
歯学部ではpH5.5〜4.0の酸で歯牙は溶けると教えられますが、
やってみると溶けません。

pH3の炭酸飲料に1ヶ月漬け込んでも溶けません。
やってみた人がいるのでしょうか?はなはだ疑問です。

虫歯の原因はここの「虫歯の電気化学説」のカテゴリーの前の方を辿って読んでいただけると分かりますが、
歯牙にはイオン伝導性(注)があり、イオン化傾向も測定でき、
歯牙と対電極間に何らかの起電力が発生するときに電気化学的に溶解します。

この起電力が虫歯の絶対条件なのです。

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その起電力と成りうる機序として、今のところ3種類知られています。
1、イオン化傾向の違いによるもの。
2、酸素濃度勾配によるもの。
3、硫酸塩還元菌によるもの。

これらのどこにも酸性であること、という条件はありません。
酸性であることは電気化学反応を加速させる効果があるということは事実ですが、
絶対条件ではないのです。

ただ、アルカリ性にすると、歯牙を溶解させる電気化学反応速度は落ちますし、
歯牙の構成物質であるハイドロキシアパタイトの再結晶速度は加速されます。

飲食後の「重曹うがい」は虫歯の予防と再石灰化による修復に有効です。
フッ素よりも遥かにです。

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注)工業分野では歯牙を構成するハイドロキシアパタイトはイオン伝導性セラミックスのカテゴリーに分類されています。

 - 削らない・抜かない歯科治療, 虫歯の電気化学説