今日の充填治療その288.01

   

ロミエルさん、アラフィフ男性、自発痛ー

http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-4100/

前回の3年前のCR充填の続きになるわけですが、
なんとも厳しいことになっていました。
痛みはないので、厳しいことになっているのに気がつかない。。

今回問題になっているのは前回のCRだけではない。
もちろんこの歯は次回はないかもしれない。
それほど追い込まれています。

どういうことなのか、左右の側方面観をご覧ください。

まず右側なのですが、鏡像なので、左右反対に見えます。

右下6はフィステル(黒矢印)ができています。これは歯髄は失活して(死んで)いることを表しています。右下5の歯茎部にカリエスができていますが、プラーク(細菌)に覆われていて、よく見えません。

左側は同じく右下6の歯茎部に虫歯ができています。左下5番のインレーは2次カリエスが進行しているように見えます(赤矢印)。

2つの画像を拡大してよく見ていただくと分かりますが、大小のクラックが無数に入っています。
外傷性咬合の所見です。
クラックだけではなく、過大な咬合力によるその応力が歯茎部に集中しますので、応力腐食割れによる虫歯ができています。
かなり厳しい状況で、このままでは次々に歯牙が崩壊してしまう危険性大です。

3年前の右下6のCRの時もなんだか普通ではない印象の記憶があって、
2次カリエスの進行の仕方が非常に速い感じがしました。
外傷性咬合があるとすれば、腑に落ちます。

大切なのは、その過大な咬合力がどこから来ているのか調べる必要があるということです。そうでないと歯牙の崩壊を食い止めるための対策が打てません。

例えば、就眠時の歯ぎしり、食いしばり、打咬(突然ガツンと咬むそうです)。覚醒時の嚙みしめ、歯列接触癖(TCH)、硬いものもしくは弾力のある食べ物が好き、などです。

どうでしょうか?>ロミエルさん、これでしばらくは安心、ではないですよw

つづく

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