咬合性知覚過敏症 0.01

      2018/11/21

40代男性、右上6、知覚過敏症

前回のつづき

http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-29394/

あれから2週間、温冷痛はナイトガードをつけて寝ても改善されない。
ただ、ナイトガードを見てみると、噛み締めている跡が見える。

今日は冠部歯髄を開けて見てみることにした。
歯髄が失活しているか確認してみるためだ。
レントゲンでは冠部歯髄は2次象牙質でかなり狭窄していることが判る。
恒常的な歯髄刺激が加わっていることが伺われる。

咬合面のCRを除去してみた。

あらかじめ言っておきますが、麻酔は一切していません。
専門家ほど、何が起こっているのか解らないと思う。

数年前CR充填した時のα-TCPセメントが見える。
真っ白ではないので、クラックまたはCRの接着剥がれにより漏洩(リーケッジ)があるのかもしれない。

2次象牙質を掘り進めていますが、知覚は鈍磨している。多少の痛みは感じるが、
激痛ということはない。

2次象牙質のシャーピー繊維(象牙芽細胞の一部で象牙細管内に残っている外来刺激のセンサーと考えられている)
はかなり乱れており、痛覚のセンサーとしての役割は損なわれていると思われる。

クラックらしきものが口蓋根に達しているように見えるが、これが原因とも思われない。

露髄したが、直接歯髄に触れても強い痛みは感じない。通常の粘膜を触って出血させたのと同じくらいの感覚だ。

もう少し開拡する。

ボスミン液で止血する。
うすいピンク色の歯髄が見えると思う。

α-TCPセメントで直覆する。
この時点で痛みはない。
歯髄を解放すると温冷痛の症状は消える。

CRで充填して、経過観察。
このようなひどい知覚過敏状態は、
歯髄梗塞や2次象牙質により歯髄が狭くなることによる虚血性の炎症により内圧が亢進している状態なので、
セメントを厚めに入れて内圧を緩和すると症状は落ち着く。

神経を取ってしまわなくても良い。

つづくかも?

 - 外傷性咬合