今日の抜歯再植術シリーズ96.04

40代女性、上顎左右7、外傷性咬合による歯根破折
噛むと痛い、口臭がひどいという症状で、
かかりつけの歯医者さんで、このまま様子を見るが、抜歯するしかないだろうと言われたので、
うちに来られた。
口コミでうちに来られる人が増えた感じでもあるのですが、
明らかに外傷性咬合が増えましたね。
この20年ほど、他国はGDPが2倍に増えている中、日本だけが減っているという奇怪な政治・行政が行われていますし、
まあ、将来的にお先真っ暗ですからね。
外傷性咬合の原因解明には社会心理学からのアプローチも必要でしょう。
前回のつづきです。
http://mabo400dc.com/dental-treatment/post-29834
抜歯再植と言っても、結果的には3根ある上顎の大臼歯の歯根の一番大きいとは言え口蓋根しか残せませんでした。
ま、インプラントみたいに1本だけというのも心配です。
咬合力負担能力から言えば、1/3になってしまいますから。
しかし、インプラントの様に骨と一体化してしまって、歯根膜が無いので咬合力に対する遊び(緩衝作用)が無く、
対合歯に咬合性外傷を与えてしまう心配はありません。
咬合力負担能力が減っている分は、意識的に過重負担を与えない様に使っていくしかありません。
抜歯窩に口蓋根を挿入し
0−パー0ンドで連結固定
CRでさらに固定
バイトは噛ませないように
調整する。
デュ0ラシールで包帯。
歯肉の治癒形態をイメージしながら、上がって欲しいところは、隙間を開ける。
投薬四日。
四日後に包帯除去
つづく