歯科医院長mabo400のブログ

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ミュータンス連鎖球菌 その 3。

2017/02/26
 
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活動期の細菌は盛んに外部からアミノ酸等を取り入れながら分裂して増えていきます。
殻の表面に皺のような、クビレが球体の赤道上に広がったかと思うと、
そのクビレの両端に新たな殻がどんどん作られて行き、
最後は完全にくびれて、2個の菌体になります。30分程もかかったでしょうか、
あっというまに2個が4個に、4個が8個に、8個が16個に、16個が32個に・・・と増えてゆきます。
ミュータンス菌は砂糖から、デキストランという物質を菌体表面で合成酵素を使い作ります。
この物質は糖がたくさんつながった多糖類で非常に粘着力が強く、歯の表面に、菌体を固着させます。またデキストランは細菌のエネルギー源にもなります。つまり細菌にとっての保存食です。

歯の表面に自身を括り付け、いざという時には兵糧ともなる、
このデキストランはミュータンス菌にとって、まことの『命綱』ともいえるかもしれません。

ライオンのクリニカシリーズの歯磨剤には、
このデキストランを分解する酵素(デキストラナーゼ)が入っています。
確かに歯垢が剥がれやすく、それなりの効果はあるようです。

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