歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

今日の2次カリエスシリーズ101.00

2018/12/14
 
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70代男性、右下7、穿孔+ブリッジ2次カリエス、000757

穿孔はともかく、ブリッジの2次カリエスというものは、抜歯に直結する。
抜歯ということは取り外し式の入れ歯が視野に入ってきたということだ。

2次カリエスが早期に発見できないで、抜歯、もしくは一歩手前に追い込まれる痛恨の事態はどうしても避けたい。

なぜなら、義歯、特に総義歯の咬合力は天然歯列の1/3に落ちる。
特に女性は元々咬合力は弱いので、総義歯になると急に老け込む。
これは食べられるものが減り、栄養不良になるからだ。

老け込むのは年の所為というわけではない。
歯があればいつまでも若くいられる。

今日の症例は2次カリエスで抜歯寸前になった歯をどうやって保存するのか?というテーマは当然なのだが、
ブリッジの脱離による2次カリエスをどうやって発見するか?といのが大切なテーマだ。
怪しいブリッジは歯科用のコーク・ピンセットをダミーと支台歯の間に引っ掛けて、持ち上げてみるしかない。

持ち上げた時に微妙にクラウンのマージンが浮き上がり、泡が出ると脱離している。

もちろんいつもこうではない。
マージン付近に軟化象牙質がないかどうか?もよく見ないといけないし、
全く分からないことも多々ある。

今回も7番の歯根分岐部にGAができているということだったので、
除去してみて初めて部分的に脱離していて内部が2次カリエスになっていることが判った。

2016/07/04
2年半ほど前のことだ。

ダミー部分からカットした。

除去前

除去してみるとメタルコアが現れた。
近心から頬側にかけての歯茎部の歯質はかなり厳しい、柔らかくなっている。2次カリエスだ。

メタルコアは簡単には外れない。
削り出したが、
簡単に除去できた部分の内部は2次カリエスになっていた。

かなり大きな穿孔がある。2次カリエスと穿孔の関係は不明だが、セメントは部分的にはく離
して隙間から2次カリエスになっていた。

穿孔部分は水硬性セメントで充填しただけだ。CR等で充填できない。
なぜなら広範囲な2次カリエスでボンディング材が利かない。
遠心根内部は2次カリエスを全部取ることはできなかった。薄くなって穿孔するからだ。
この時点で多くの歯科医師はこの歯の保存を諦める。
手間暇をかけても予後不良ということは分かっているからだ。

仕方がないので、軟化象牙質の再硬化を期待してα-TCPセメントを充填して、
マージン付近だけ新鮮歯質を出して

CRでカバーした。

いつもは歯科治療関連の記事は若い歯科医師向けに書いており、
同業者なら見たら判るはずなので、詳細説明はしていないが、
今日は歯科治療の現場を見たことがない人も念頭に解説してみた。
歯科業務に従事している歯科技工士はもちろん歯科衛生士でも画像を見ただけでは解らないのかもしれないと思ったからだが、どうだろうか? 
もっと詳細な解説は僕にとっては負担が大きい。

分からない時はコメント欄で質問してほしい。

ピンレッジドコアにして印象

セット

つづく

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