今日の充填治療その179

      2017/03/20

80代女性。左上7、自発痛+。
4年前2010/8/30のレントゲン画像。
この時点では予防管理可能と判断したが、
患者は自分は虫歯にはなり難い体質だと思い込んでおり、重曹うがい、清掃等の対策を怠った。
歯間離開しており、食渣が滞留しやすく虫歯が進行した。

この症例、ふつうの歯科医学の常識では神経を取って、金属冠を被せます。
この方法しか学校で教えないし、試験でCR充填の適応症とか書くと落ちますw

自発痛が出ているのにCR充填とか非常識極まる。。
しかも治療時間も1時間かかって保険診療の公定価格3000円では歯科医院はつぶれますw

でもいざとなったら、できないことはない。
まあ、いざとなったら(戦争や経済破綻)、面倒なことはヌキで即抜歯でしょう。
先の戦争でも前線の歯科軍医は抜歯の名人だったとかw

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今回2014/7/26の画像。

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CR充填前。
虫歯はエナメル質より象牙質の方が進行が速いが、これは「虫歯の電気化学説」によれば、エナメル質より象牙質の方が柔らかい(酸に弱い)だからではなく、エナメル質より象牙質の方がイオン化傾向が大きいからだ。

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マージン付近の軟化象牙質の除去後。虫歯を全部除去する必要はない。辺縁封鎖性が確保できればよい。

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抗菌剤入りのα-TCPセメントで軟化象牙質を覆う。こうするとPerになり難い。

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一度CR充填したが、歯肉縁下の充填が不完全だったので、歯肉を電気メスで削除し、CRの一部を除去した。

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CR充填後

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 - 今日の充填治療シリーズ, 削らない・抜かない歯科治療