歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

今日の充填治療その195

2017/02/26
 
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50代男性、左上6、口蓋側歯根面ウ蝕、自発痛±、冷水痛+。
虫歯は酸で歯が溶けたもの、と歯医者でも単純に思い込んでいますが、
こういう虫歯のできる原因や過程を説明できる歯医者はいません。
もちろん歯学部でも習いません。
こういう虫歯は神経を取って被せるという方法だけを習います。

うちでは虫歯の原因として「電気化学説」を採っていますが、それによると原因も過程も説明が可能になります。
虫歯の電気化学説」とは歯を作っているハイドロキシアパタイトはイオン伝導性セラミックスなので、
金属と同じように取り扱うことができるというのがその前提となっています。

歯茎部の虫歯の原因の多くはくりかえし掛かる応力(咬合力)によるクリープ破壊により多数のクラックが生じ、
そこからすき間腐食が始まります。上顎の臼歯部は口蓋側(内側)に起こりやすく、下顎の臼歯部は頬側(外側)に起こりやすいのは、
その部分の咬頭が機能咬頭だからです。

すき間腐食の他に、エナメル質より象牙質の方がイオン化傾向が大きいので、
異種金属接触腐食も大きな原因です。
エナメル質の溶解は少ないというのはそういうことです。

後は、「さびの雑学」というサイトをご参照ください。
虫歯も「歯がさびたもの」ですので、同じことです。

_MG_0002.JPG

歯肉縁下の深いところまで虫歯が進行していますので、
歯肉を切除しました。
2次象牙質が出来ているので、歯髄は守られています。
CR充填が上手く行けば神経を取る必要はないでしょう。

_MG_0005.JPG

CRの接着マージン付近だけ新鮮歯質を出します。

_MG_0009.JPG

α-TCPセメントで覆髄して、

_MG_0011.JPG

CR充填しました。

_MG_0015.JPG

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