歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

今日の充填治療その221 (2)

2017/03/20
 
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50代女性、左上7、自発痛ー(一時期痛かったが)。
中部地方から当地北部九州地区まで新幹線でいらっしゃったので、一日での治療完了を目指しました。
もう1本ありますが、次回にでもアップ予定です。

レントゲン写真では冠部歯髄は失われているように見えます。
近心の異物はセメントで、休日診療を転々としての応急処置と思われますが、
詳細は不明。

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1、予防歯科とは、初期の虫歯は削らずに自然治癒を目指し予防管理する。
2、通常の診断では神経を取る症例でも、可能な限り神経は残す努力をする。
3、通常の診断では抜歯になる症例でも、抜歯を回避する為のあらゆる努力をする。

ということで、今回は予防歯科の定義2ですw

今回の処置は超難症例で2時間半かかっています。
お互い疲れました。
がんばりましたね!

術前

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セメントを除去すると、歯肉息肉もしくは歯髄息肉と思われる炎症性組織でう窩が覆われている。

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息肉を除去すると根部歯髄より出血している。

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止血確認後。止血はボスミンと電気メスによっています。

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α-TCPセメントで直接覆髄。
歯髄息肉を除去しただけで直接覆髄など、
歯科医学の常識外ですが、
実際にしてみると問題が出ないことの方が多い。
もちろんノウハウがあります。
どなたにもできるとは思えず、責任は取れないので非公開ですw
ヒントは乾酪壊死w

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歯冠を作っていく作業

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咬合調整後

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同歯の正像での画像を供覧します。

歯髄より出血している状態

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止血確認後

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α-TCPセメントでの直覆後

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CRで近心壁築成

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調整前

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咬合調整後

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こういう症例はエンド治療(神経を取ったりする根管治療)を始めるとハマります。
2次象牙質で根管が狭窄しているからです。
経験豊富な歯科医師ならお分かりになるでしょう。

また、この歯にラバーダムクランプをかけると残った歯冠が破折するかもしれません。
隣りの歯にクランプをかけても、
歯肉縁下の虫歯にはラバーダムは無効です。歯肉とラバーの間から唾液や浸出液は入り放題です。
所詮ラバーダムなど、そもそも神経を取る必要の無い歯の神経を取る為の周辺グッズにしか過ぎないのです。

そろそろ、欧米式の理論的に見えるが実は過剰で侵襲性の強いだけのエンド治療は卒業する時期に来ているのではないかと思っています。

この歯のCR充填による治療は歯科医学の常識外で、
治療回数が1回で終わるというのは通常不可能ですが、
うちではこういう症例はままあります。
今後長期に渡って不快症状が出なければ良しとしたいと思いますが、

もし、上手く行かなければ、どうなったのかご紹介したいと思います。
特にご同業の方は、今後どうなるのか、ご興味がお有りでしょう?w

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