歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

今日の充填治療その221

2017/02/26
 
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50代男性、右上5、6隣接面カリエス。冷水痛+。

レントゲンで見ると、大きな虫歯に見えるが、

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肉眼ではそれほどでもない。

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エナメル質は全く溶けていないが、
内部の象牙質だけが溶けている。

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この虫歯を見逃す歯医者はいないと思うが、
なぜ象牙質だけが溶けるのか?
という質問に答えられる歯医者は世界中探してもいない。

できるのは僕だけw

http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/?PageId=11&ctgy=23

歯はハイドロキシアパタイトというイオン電導性セラミックスが主成分で、
電気(水素イオン)を通すことが知られていて、
そのイオン化傾向を測ることもできる。

http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/201210150002/

しかも象牙質の方がエナメル質よりわずかながらイオン化傾向が大きい。

また、歯をpH3程度の酸性水溶液中に1ヶ月漬け込んでも溶けないが、外部から電圧をかけると簡単に溶ける。

http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/201210150000/

これらのことから、この虫歯は象牙質とエナメル質を両電極とした局部電池が形成されることにより
陰極となる象牙質だけが溶けると説明できる。

ところが、世界中の歯医者はこのような虫歯を見慣れているが、
なぜ、こういう虫歯ができるのかというのは知らない。

IMG_0013.JPG

ただ単に修復することができるだけだ。

IMG_0018.JPG

ところがCR充填すらできない歯医者は多い(というかほとんどだ)。
なぜなら、世界中の歯医者は虫歯は細菌感染症だと思い込んでおり、
虫歯を完全に除去しないと虫歯は再発すると信じ込んでいるからだ。

このケースでは虫歯を完全に除去すると神経を取らざるを得なくなり、
CR充填の適応症ではないと思い込んでいる。

しかし、そうではない。
虫歯を残しても、辺縁封鎖が完全なら、何の問題も生じない。
要するに、虫歯があっても電気的に絶縁すればよいということだ。
もちろん技術的な問題は大きいが。

IMG_0030.JPG

この症例のCR充填治療の所要時間は1時間。
一回で終わり、神経も取らない、削って冠を被せるのも必要にならない。
なんとコストパフォーマンスが高いことか!w

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