歯科医院長mabo400のブログ

I歯科医院の高楊枝通信。

今日の充填治療その237 (3)

2017/02/26
 
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20代男性、左上5 隣接面カリエス、冷水痛+

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虫歯は細菌感染症ではなく、金属などのサビ/腐食と同じカテゴリーに属する電気化学的現象であることは、
歯科関係者以外の理工系の人には良く理解できると言われます。

虫歯の成因だけではなく、歯科医学には根本的な誤謬が数多くあり、
とてもではないが他の理工系の分野の人達と交流することはできません。

虫歯は感染症だと思い込んでいる所為か、
虫歯は完全に取り除かなければ、
再発すると思われている歯科医師の皆さんは多いと思いますが、
じつはそうではありません。

虫歯は電気化学的な腐食の一形態ですので、
虫歯の進行を止めるには、
イオン電導を遮断するだけで十分です。

具体的には辺縁封鎖性(イオン電導の遮断)を如何にキープし続けることができるのか?
それが破れたときのフォローはどうするのか?

これらに注力することが重要です。

虫歯の穴の中に軟化象牙質(感染歯質)をいくら残そうが、
辺縁封鎖性さえ保たれていれば、
虫歯は進行しません。

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辺縁封鎖性が破れたときの対策の一つがα-TCPセメントの適用です。
このセメントはHA(ハイドロキシアパタイト:歯質と同じ成分)系のセメントで、
電気化学的には結晶構造ではないので、歯より先に溶けてくれます。
それにより歯質が守られます。

また、強アルカリ性ですので、殺菌/静菌作用があります。

軟化象牙質の再結晶を促す(虫歯が治る)作用も期待できます。

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CR充填後。
今のところCR充填技術を上手く使いこなせば、
辺縁封鎖性において、これに勝る材料/技術はないと思います。
インレーやクラウンの辺縁封鎖性は残念ながらプアとしか言い様がありません。

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