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I歯科医院の高楊枝通信。

今日の抜歯再植術シリーズ22

2017/03/20
 
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先日肝臓が専門の外科の先生とお話する機会があったのですが、
その先生が大学にいるときに、肝臓がんの手術で、
肝臓を全部身体から取り出して(もちろん血液は送るが)、
テーブルの上にドンと肝臓を置いて、肝臓をひっくりかえしたり、めくったりしながら、
ま、よく見えるので、がんの部分を見逃さずに切除しやすく、
この方法をTable surgeryと言って、たいへん予後が良い。

という話をされた。

それって、うちでやっている抜歯再植術と同じですね、
という話をしました。
抜歯再植術の適応症は歯根破折だけではなく、
難治性の根尖性/辺縁性歯周炎、歯根端嚢胞もその適用範囲になります。

今日の症例は40代女性、左上7、咬合痛+。
GAができたり フィステルができたりをくり返す方です。

レントゲン写真ですが、根尖病巣があり、
外からエンド治療やSRPをくり返しているがなかなか良くならない。

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それでは、抜歯するしかないね、ということで、

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抜歯してみた。

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抜歯窩を掻爬すると、膿瘍が多量に出て来た。
膿瘍というのは、炎症性の組織で、細菌コロニーや、多量のリンパ球などの免疫細胞が見られます。
要するにここで、人間の免疫系が細菌と戦って、閉じ込めて、一掃しようとがんばっているのです。

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歯根の側面の深い溝や

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歯根分岐部、根尖のへこみ部分に膿瘍ができている。

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膿瘍のを取り除き、
感染しやすい歯根の溝をスー○ーボンドで充填し、

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根尖口も充填し。

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再植した。

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