今日の充填治療その246

http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/201505200002/
この時のつづきといいますか、
残根上にCRで歯を作るというのは、
一般的な歯科医療の常識では有り得ないのですが、
じつはやってみると結構大丈夫なのです。
今までダツリしたのは一例だけ、下顎前歯部の一本しかありません。
一般的には神経を取って差し歯にするというのがふつうというか、
歯医者はそれしか考えつかないのですが、
もしかしたら、100年以上前、CRがなかった時代からの思い込みが続いているだけ?
なのではないのか?
と考えていますw
まあ、差し歯は歯根が破折しますから、
CRの方が長い目で見ると良いかもしれませんね。
ダツリしても、歯根にはダメージは少なくなるような配慮ができますから、
その辺りを見てください。
前処理として、生活歯、失活歯を問わず、
痛くなりそうな歯には歯髄に近いところに抗菌剤添加のα-TCPセメントを乗せておきます。
歯根面にもディンプルを形成し、CRを少しだけ盛り上げ、またディンプルを形成します。
ダツリするときにはこの部分からダツリするような配慮というわけです。
こういう考え方は工学分野では「機械的インピーダンスの整合を取る」
と言いますが、ふつうの歯医者にはチンプンカンプンですw
僕は自作オーディオが趣味なので、こういう考え方が身体に染み込んでいますが。
ちなみに医学分野では耳小骨のメカニズムが有名です。
後は一挙に歯冠をつくる。